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2013年6月

2013年6月29日 (土)

バッハのヴァイオリン・パルティータ第3番BWV1006を聴く

なんと美しい旋律か。
弦楽器・ヴァイオリンの持つ機能を極限まで引き出した傑作である。
名立たるヴァイオリニストは、究極の作品へ果敢に挑むものの、これまで何人の奏者がこの曲を満足行くレベルで弾ききったのであろうか。崇高にして近寄り難い威厳を持ち合わせ、孤高の極みといえるこの曲の世界は一切の無駄を排し、ひたすら楽器との対峙を迫る。
高い精神性と畏敬の念を求められる、バッハの最高傑作と言えるヴァイオリン・パルティータ第3番BWV1006。ひたすらに美しく厳しい曲であるが、この1枚に出食わすことがない。その中で“透明感”として選んだのがこれだ。

1323905 Shlomo Mintz(シュロモ・ミンツ)27歳の演奏である。資料に「1984年にはバッハ無伴奏ソナタとパルティータを発表、高い評価を獲得。以後、世界各国の音楽賞を受賞するなど、その透明度高く美しい音色と高度な技巧により絶賛を博する」とある。しばらくは彼の演奏でバッハの世界に身を浸らせたい。

2013年6月25日 (火)

Kindle Paperwhiteのユーザー・レビューIII

Kindle Paperwhite導入以来、私の読書習慣は劇的に変わった。
なにより、紙の書籍を読まなくなった。
文字(フォント)が小さい、重い、嵩張る、高い。。。等々である。
ベッドで読書灯を点けなくなった。点ける必要が無くなったからだ。真っ暗なベッドの上で、Kindle Paperwhiteを紐解けば(この表現も間違いであるが)目に優しい輝度で頁を表示してくれるからだ。眠くなれば閉じればいいのだ。そのまま朝まで熟睡すればいいのだよ。

ここ最近の読書の履歴がわかる。
Photo 「鬼平犯科帳」ばかりが並んでいる。
電子書籍がこれほどまでに私の読書習慣を変えるとは、予想だにしていなかった。「これなら、もっと早くから始めてればよかった」と思ったのが正直なところだ。
特に、読書(本)好きで、高齢者(視力が落ちたことを嘆いている方)等には持って来いのツールである。ただし残念なのは、電子化済の書籍が少ないことだ!
今は読みたい本(例えば池波正太郎の鬼平シリーズが全巻電子化しているからまだ良い)がまだあるから許せるが、何時かは無くなるのを考えると釈然としない。
好きな作家「山本一力作品」も然り、せめて文庫本化した作品は電子化してほしい。恐らく出版元と電子化の折り合いがついていないのだろう(書作権がどうの、版元の利益がどうの、古本業界への貢献がどうの等々)しかし、読者目線で物言うとそれは間違っていると言わざるをえない。業界の利益を読者が負担するなんて、なんで?と言うことだ。読みたいのは読者でその欲求に応えるのが版元ではないのか?全くもって読者目線になれない出版社に言い知れない不満を抱えるのは私一人ではあるまい。
出版社は読者に電子書籍と紙の本との選択肢を与えるべきではないか。
今後、電子化は時代の流れから避けられないと思います。従ってこれまでの書籍関連業界の仕組みを考え直せばいいのではないか。古本の業界ともきちんと協議して。
そしてその前に著者に問いたい、著者は作品をどの形態で出したいのか。紙の本か、電子化か。作品化するのは著者であり、著者の思いがまずは優先すべきであろう。
なんともグダグダと言いたい放題の内容になった。しかし、喫緊の課題であるのは論を俟たない。

2013年6月22日 (土)

カール・ベーム「交響曲集」を聴く

ドイツ・グラムフォンから嘗て作曲家別にリリースされた交響曲全集のセット・ボックスである。
ジャケットがオリジナル版でないのがほんと惜しい作品集だ。

Beethoven_16
内容は以下の通り。

カール・ベーム 交響曲集(22CD)

1)ベートーヴェン:交響曲全集、ウィーン・フィル
1970年4月〜1972年9月、ウィーン(ベーム当時、76歳〜78歳)

2)ブラームス:交響曲全集、ウィーン・フィル
1975年5月〜1977年3月、ウィーン・ムジークフェラインザール(81歳〜83歳)

3)モーツァルト:交響曲全集、ベルリン・フィル
1959年10月〜1968年11月、ベルリン・イエス・キリスト教会(65歳〜74歳)

4)シューベルト:交響曲全集、ベルリン・フィル
1963年6月〜1971年11月、ベルリン(69歳〜77歳)

カール・ベーム:1894年〜1981年、とあるので作品の殆どが65歳を過ぎた高齢時に当たる。なんとお元気なおじいさんか!中でも約10年の歳月をかけ完成したモーツァルト交響曲全集。エネルギッシュに体力を続けたことにただただ感服である。日常で、当方には想像もできない体力維持に努めたのではないか。
作品集を見るに、手兵・ウィーン・フィルとベルリン・フィルの世界的オーケストラで出来上がっている。両集団を率いるに、並大抵の統率力と信頼関係がなければ成し得ない仕事ではなかったか。企業で言えば全幅の信頼と強烈なリーダー・シップを併せ持つオーナーか。

じっくり時間をかけ聴き込んで行きたい。

2013年6月17日 (月)

母の退院

6月15日、母が退院した。
4月18日の入院から約2ヶ月、長かった。
大腿部骨折が完治したわけではないが、担当医の判断で退院の許可が出た次第だ。
肺炎の疑いで入院した時に或る意味覚悟したが、母には強い生命力があった。しかし、
1)入院中に大腿部骨折
2)更に、同室者による結核感染の疑い
が立て続きに起きたときはさすがに、この入院施設を呪った。未だに大腿部骨折に至った原因が明らかではない。病院というのはブラック・ボックスだ。特に自ら意見を言うことのない高齢者の場合、施設側の対応をつぶさに言葉にして訴えるわけでもなく、患者家族側は何が起きているかを知るすべがないのだ。病院側が悪意を持って事の次第を秘匿していれば、そこはまさにブラック・ボックスだ。
これからは出来る限り入院しなくて済むようにと、家族として痛感した。これだけの長期入院は初めての経験であったが、今後更に母の健康・長寿を祈念して行きたい。

施設に戻った母は以前同様、同じ部屋に居た。6月16日、施設を久々に訪問、自宅に次いで住み慣れた場所に戻った母、うつらうつらと寝ていた。随分小さくなった、と感じた。一回り縮んだのじゃないかと。入院前の体重は39kgだったそうだが、今は35kg〜36kgくらいか。
病院の大部屋では落ち着いて親子の会話も語れなかったが、施設の個室ではようやく親子の会話が戻った。私の顔を見ると息子だと認識したようで、まずはそれだけでも退院してよかった、と思った。
いずれにしても、もっともっと長生きしてください。
_0008

Minolta-α9000+28/70G Fuji Velvia 2000年代初頭 福岡市早良区板屋

2013年6月15日 (土)

Kindle Paperwhiteのユーザー・レビューII

kindle Paperwhiteユーザー・レビューそのII
Kindle Paperwhiteが次第に私のライフスタイルを変えている。
①導入以来、紙の本(新刊書含む)を購入しなくなった(図書館利用は変わらず)。
②好きな山本一力作品のKindle版はまだ少ないものの、以前から興味のあった池波正太郎著「鬼平犯科帳」全集がKindle版化されているので、とりあえずこの全集を読んでいる。1冊当りほとんど368円!
③就寝時、読書灯を点けることも無く、朝まで点きっぱなしといったことも無くなった(点けたまま眠りこけるとか、本のページがグシャグシャになるとかよくあった。。。)
真っ暗闇でも目が疲れない。これまで、ちょっと暗めの読書灯は目に負担がかかり、とても目が疲れた(おかげで視力が随分と落ちた、更に乱視にも。。。)
頁の明るさは表示画面左から4箇所、LEDみたいなのから頁全体をほぼ満遍なく反射させているので、目への負担が軽い。
④あと、いろいろあるはずだが忘れたので、思い出したらレビューそのIIIにでも述べたい。

本体そのものは200gちょっとでとても軽く、持っていても疲れないが裏蓋に手汗?なんか付くし、キズ付くのも嫌だったのでカバーを購入した。以下そのレビュー。

Amazon Kindle Paperwhite用レザーカバー(Kindle Paperwhite専用) 色:ミッドナイトブルー 3,499円

カバー表面はこんな感じで、
5_2
こんな感じのロゴがあり、
4_2
カバーの内側はこんな感じで、
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ここにkindleを入れると
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Photo
2_2
結構、キチキチに納まる。折り曲げ部分の仕上げもまま良いかな?
※一度カバーから外してみたがキチキチが強く、「エイッ!」って感じで気合い入れないと外れないほどであった。

ちなみにカバー裏地はこんな感じで、

5_3 さりげなくkindleのロゴがプリントされている。

カバーをかぶせるとこうなり、
1
開けるとこうなる。カバーの開け閉めはスリープ?のON/OFFを兼ねている。
2

使い勝手は極めて良好で、さすが純正専用カバーを謳うだけはあり、お気に入りです。

2013年6月 9日 (日)

バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルで「チャイコフスキー・交響曲第4番」ライブ演奏を聞く

10/1989, Avery Fisher Hall, NYC (Live) とある。
バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルでチャイコフスキー「交響曲第4番」のライブ録音を聴いた。
Images0 ジャケットのデザインもいい。何より、狂喜乱舞的なバーンスタインの指揮はまさに神がかり的で、一気呵成に終楽章へと突き進む。手兵・ニューヨーク・フィルは狂気の指揮者とともに奈落への道標を刻む。
バーンスタインという指揮者、何が彼を涅槃と背中合わせの奈落へ進ませるのか。今となっては語り部もおらず、永遠のナゾである。ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツ統一を記念して演奏したベートーヴェンの第九。それは映像とともに見たのであるが、「彼には何か得体のしれないものが憑いている」と感じたのは筆者のみに終わらないだろう。
年齢を刻むに従い、彼の挙動に非現実的世界を垣間見る。しかしそれを超克する魅力があるからこそ、彼の作品に耳を傾けてしまうのだ。さて次回はどんな世界に誘うのか、それもまた楽しみである。

2013年6月 6日 (木)

追悼「潮田益子」さん

潮田益子さん(うしおだ・ますこ=バイオリニスト)28日、米マサチューセッツ州ケンブリッジで白血病のため死去[2013年5月29日産経ニュース]。

潮田さん追悼の意にて、
Index_7 を聴いた。
1966年に出場した第3回チャイコフスキー国際コンクールにおいて第2位入賞、の経歴を持っておられた。1942年4月生まれだった潮田さん。申し訳ないが、この訃報を聞いてこのような人がおられたことを知った。自責の念も兼ねて、上記アルバムを聴いた。些細な感想などはこの際、割愛いたします。

2013年6月 5日 (水)

父の命日

Ii 脊振山中に咲くミツバツツジ
Minolta-α9000+80/200APO Fuji Velvia 2000年代初頭 佐賀県脊振山中

今日6月5日は父の32回目の命日、来年は33回忌を迎える。昭和57年の今日、父は霊鷲山へと旅立った、享年60歳。その父と同じ年を迎える私。
父は亡くなる一年ほど前から、体の異変に気づいていたようだ。父の残した「備忘録」にそのようなことを書き残している。・・・左下腹部にシコリのようなものが・・・とある。
自宅からさほど遠くない総合病院に入院したのは春先3月頃か。5月の連休頃に手術して約一ヶ月後、父は急逝した。父が亡くなる前日、私は父の病室を訪れ、これから長崎に出張することを伝えた。「気をつけて行って来い」と手を上げた父が私にかけた生前最後の声となり、姿となった。おどけて敬礼した父の様子は、今も私の脳裏に鮮明に残っている。まさに「グッバイ」だった。

連れ添いに先立たれ一人毅然と生きた母も今年92歳、4月以来未だ病院に入院中である。4月上旬に肺炎の疑いで市内の総合病院に入院、肺炎そのものはヤマを越え体温も36℃台の平熱を維持しているが、5月の連休に入る前に「左足大腿部骨折」で整形外科病棟に移動し入院続行。更に先日担当医からの説明で、母が肺炎で入院中の同室者の喀痰から結核菌が検出されたとのことで今後2年間を目処に、接触者検診(定期的なレントゲン検査等)が必要となったとのこと。なんとも割り切れない状況となってしまった。

ここで一つ懸念することがある。病院側が母(患者家族)宛に出した「結核検診のお知らせ」に記載の発行年月日は“平成25年5月17日”とあるにも関わらず、患者家族への説明が行われたのが5月31日である。説明をしたいと入院病棟の看護師からの連絡を受けたのが5月29日でしかもいきなり。中身のことには触れずただ「先生の説明があるから」とだけであった。

患者家族への説明が何故2週間もなされず放置されていたのか、全くもって杜撰であり対応が遅いと言わざるをえない。発行日の頃は母が大腿部骨折療養中で、その後、母の見舞いに病院には何度も訪れていたにもかかわらず、である。この点だけでも病院側から誠意ある対応を得ているとはとても感じられない。このような対応をされると一事が万事、と思わざるをえないではないか。

肝心な母の退院についてだが、担当医の説明では6月中を目処に、とのこと。92歳の高齢の母にとって楽な話でも状況でもないのである。今年3月にインフルエンザで初入院以来、災難が続いているがもういい加減、この辺でピリオドを打ちたい。

2013年6月 4日 (火)

小澤征爾& SKO(サイトウ・キネン・オーケストラ)で「ブラームス交響曲全集」を聴く

どうなんだろう?と少し斜に構えて聴きだしたところ、「えっ!」って感じになり、「おーっ!」と思わず叫び、「うーむ、こ、これはっ!」と唸ってしまった。
それはこの全集に収められた「ハンガリー舞曲No.1, 3, 5, 6, 10」の演奏。これはまさに愁眉である。
Sko この全集、1989年〜1991年にベルリンとオランダで録音されたものだが、上記の「ハンガリー舞曲No.1他」は1989年9月と1990年8月にベルリンで録音されたようで、この時の収録場所は不明だが適度な残響効果と相まって、見事な「ハンガリー舞曲」に仕上がっている。

小澤さんと言えば手兵・ボストン響とロストロポーヴィッチのコラボ、ドヴォルザークの「チェロ協奏曲」というイメージが先行するが、いやいやなんの何のって感じだ。
今もこの舞曲を聴きながらブログを書いているが、全く飽きない。肝心な交響曲は4番以外まだ聴いていないが、もしかして小澤さん、メインの交響曲よりもこのような小曲に真価を発揮するのか?マラソンランナーではなく、100m短距離の、スタートから一気にダッシュしそのままゴール、ってタイプか?
今日は指揮者:小澤征爾を再認識するべく、これからこの全集を丁寧に聴き込んで行きたい。

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