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2013年3月 2日 (土)

ヘルムート・ヴァルヒャでバッハ「オルガン作品集」を聴く

ヴァルヒャは生涯に2度のバッハ・オルガン作品全集を完成させている。1回目が1947年〜1952年にモノラル、2回目が1956年〜1972年にステレオで。
16歳で完全失明したヴァルヒャ。その彼が2度にわたる全集録音とは、誠に頭の下がる偉業である。全集完成に至るまで、各地の教会にあるオルガンを選択しながらの録音だったようだが、それにはさまざまな事情が重なるのだろう。
カペル(ドイツの小さな村、らしい)のシュニットガー・オルガン
リューベック(バルト海に面する北ドイツの代表都市)の聖ヤコビ教会の小オルガン
アルクマール(オランダ)の聖ローレンス教会のシュニットガー・オルガン
ストラスブール(フランス北東部)のサン・ピエール・ル・ジュヌ教会のジルバーマンのオルガン、等々。
Index 一聴するにまず、空間の拡がりを感じる。高い天井というイメージが先行するが、ヴァルヒャの奏でるオルガンの音が全方向に放たれ、僅かな時間差で天井や壁に反射し、教会の大空間を滔々と漂うのだ。
この作品に携わった録音技師も恐らく、この結果を想像しながら各地の教会を訪れたのではないだろうか。そして実際にヴァルヒャを伴いそこここでオルガンを試奏したのではないか。納得できる音が得られるまで、各地に点在する教会とオルガンを探したであろう。それを想像するだけで、一本のドキュメンタリーが完成するのではないか。
全盲のオルガン奏者と付き添い人、それに録音技師。彼らがヨーロッパ各地を廻る姿に或る意味、納得できる風景を求めてあちこちに車を走らせた自分と重なる。目的は異なるとして自分に納得したいと言うことは同じではないか。
そんなことを思いながらこの作品集を聴いた。

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