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2012年11月

2012年11月24日 (土)

Beethoven「Symphony No.9」をバーンスタインで聴く

第九の季節になった。今日一日、ずっと第九ばかりを聴いていた。ベーム&ウィーン・フィル、カラヤン&ベルリン・フィル、ワルター&コロンビア響、バレンボイム&シュターツカペレ・ベルリン等々。
その中で鳥肌の立つ演奏に聴き入ってしまった。
Index4 1989年12月25日、ドイツを東西に分離していたベルリンの壁崩壊を記念し、レナード・バーンスタイン指揮する第九演奏会が東ベルリン・シャウシュピールハウスで催された。
バーンスタインは、メインにバイエルン放送交響楽団、計6つの楽団のメンバーによる特別編成のオーケストラ、東西ドイツの合唱団及び東西ドイツ並びに英米のソリストによるアンサンブルを指揮。
6つのオーケストラ(西ドイツ、東ドイツ、アメリカ、ソ連、イギリス、フランス)で、記念碑的演奏会開催には関係者の尽力があったであろう。
バーンスタインは、ベルリンの壁崩壊という歴史的事実を祝うために第4楽章の歌詞“Freude(歓喜)”を “Freiheit(自由)”に変更して歌わせた。当時、バーンスタインはすでに肺ガンに冒されており、自身もそのことを知っていたというから、彼の渾身の指揮はまさに命がけのものだったのではないか。

ここに、演奏会でのライブ映像がある(http://nicoviewer.net/sm14684393)。約30分弱にわたり第四楽章を指揮するバーンスタイン。時折見せる苦悩に満ちた表情。渾身というに相応しい歴史的名演の「第九」に仕上げていく。演奏終了後幾分間を置いて会場から沸き上がる拍手、そしてスタンディング・オベーション。音響に映像が加わり、歴史的名演の場に居合わせた一人、のような錯覚を憶えた。

ソプラノ:ジューン・アンダーソン
 メゾ・ソプラノ:サラ・ウォーカー
 テノール:クラウス・ケーニヒ
 バス:ヤン=ヘンドリンク・ローテリング
 バイエルン放送合唱団
 ベルリン放送合唱団メンバー
 ドレスデン・フィルハーモニー児童合唱団
 バイエルン放送交響楽団
 シュターツカペレ・ドレスデン・メンバー
 ニューヨーク・フィルハーモニック・メンバー
 ロンドン交響楽団メンバー
 レーニングラード・キーロフ劇場管弦楽団メンバー
 パリ管弦楽団メンバー
 指揮:レナード・バーンスタイン

 録音時期:1989年12月25日
 録音場所:東ベルリン、シャウシュピールハウス
 録音方式:デジタル(ライヴ)

2012年11月10日 (土)

イングリット・へブラーで「モーツアルト・ピアノ協奏曲全集」を聴く

イングリット・へブラーは、1960年代の半ばから後半にかけての(40歳前後)時期に、モーツァルトのピアソナタ及びピアノ協奏曲の全集を録音した。
Index4_2 1952年1953年ジュネーヴ国際音楽コンクールで第2位を獲得し、1954年ミュンヘン国際音楽コンクールでは1位に入賞し、ウィーン国際シューベルト・コンクールでも第1位となった。同年ザルツブルク音楽祭に初めて出演し、モーツァルトピアノ協奏曲第12番を弾いて正式にデビュー(Wiki)とあるように、かなりの実力の持ち主である。女性ならではの、柔らかなキータッチが聴いていて飽きさせない。

数年ぶりに早良区・椎原を訪れた。途中、鮮やかな紅葉が目に止まる。かつて温泉宿だった場所は、土台を残し建家はすっかり姿を消していた。携帯で撮るも露出補正も無く、逆光での撮影は苦手のようだ。
Img_0338 所詮携帯のカメラに、無いものをねだっても致し方あるまい。曇天の空、葉の裏から透かして見るも、色の加減は今ひとつであった。

iPhone4S 2012年11月9日 福岡市早良区椎原

2012年11月 6日 (火)

「エーゲ海の真珠」ポール・モーリア

この曲への思い入れは格別だ。
Index2 手持ちの小銭を叩いて買ったレコード。いっときでも早く聴きたくて彼女の家に急ぎ自転車を漕いだ。当時、彼女の部屋にはPioneer製セパレート・ステレオがあった。これと言ったLPも、これと言った好みのアーティストも居なかった自分が初めて買ったレコード。それを一緒に聴きたくて急ぎ急ぎ、自転車を飛ばしたのも懐かしい。370円か450円、しかし当時の自分には高額だった。レコードはほんとに高い代物だった。レコードを買うということは、とても勇気のいる行為だった。一大決心して、みたいな悲壮感と決意が入り混じった高揚感があった。高額商品の部類だったのだ。
そこが今と違う。ゲームソフトの高額感、みたいなものか。当時のレコード、アナログで、いまのようなデジタル音源でないから、リッピングみたいな気安いコピー感がなく、聴くときもトーンアームを慎重に触り、レコード針を優しく降ろすみたいな、緊張感があった。失敗できない、といった切迫感があった。
そんな行為の末に、スピーカーから流れる音楽を聴くときの、開放感があった。アナログとデジタルの功罪、両者の責任は、とても言葉で表現できない。

今夜は焼酎飲みすぎて、すこし酔ったようだ。

「パーリー・スペンサーの日々」レーモン・ルフェーヴル

なんとも懐かしいメロディ、数十年前のあの頃に戻ってしまう。
Index YouTubeからDL、聴くたびに高校生の自分に戻る。そして、当時の彼、彼女、風景、色、匂い、様々。

この心象を風景に例えるならば、写真で表現すると、と言った感じで私が選んだコマはこれだった。
Photo あれこれ講釈は述べたくない。今の感じがこのコマだ。

Minolta-α9000+80/200APO Fiji-Velvia 建設中の福岡ドーム(現:Yahooドーム)を福岡市西区豊浜側から撮影。

2012年11月 3日 (土)

ブルックナー「交響曲第4番」をカール・ベームで聴く

久しぶりに、ブルックナーを聴いた。「交響曲第4番・ロマンティック」カール・ベーム指揮ウィーン・フィル。冒頭の次第に高まる金管楽器群、アルプスの雄大な山岳風景が彷彿される。カラヤン指揮ベルリン・フィル盤も聴いたが、ベーム盤に戻ってくる。
B001rvitsg_ 11月本来の気温なのだろうが今朝の冷え込みはきつかった。まだ明けやらぬ中、熱いコーヒーを飲みながら聴いてみた。役者が揃った感じで、聴いていて安心感がある。

冷え込みと言えば背振の初冬も寒かった。現地に着いたときはまだ夜明け前。徐々に白み始め、かなたに青紫の靄がかかり日本の原風景に出会った記憶がある。

2
その後、強烈な光を伴って一気に太陽が顔を出した。この朝、放射冷却で冷え込んだ空気中の水分は畑の一面に霜となり、キラキラとしたその輝きは太陽の光が届くまで、眩いほどの景色を展開してくれた。

Photo_2

Minolta-α9000+80/200APO、Pentax-67II+55mm/F4 Fuji-Velvia 2003年初冬 佐賀県・脊振村

2012年11月 1日 (木)

ピエトロ・ロカテッリ「ヴァイオリンの技法 作品3」を聴く

マリーナ・シルプ(Vn)とイ・ムジチ合奏団でピエトロ・ロカテッリ「ヴァイオリンの技法 作品3」を聴く。

ロカテッリの作品は主に、熟知していた楽器ヴァイオリンのために作曲されている。最も重要な出版作品は、おそらく《ヴァイオリンの技芸Arte del violino 》作品3と、12のヴァイオリン協奏曲であろう。ロカテッリのコンチェルトは、長大なカデンツァの役割を負った、技巧的要求の高いカプリッチョ楽章が挿入されている。しかし現在この楽章は、コンチェルトから切り離して、それだけを演奏するのが通例となっているようだ。

ロカテッリはヴァイオリン・ソナタトリオ・ソナタ合奏協奏曲のほか、《フルート・ソナタ集》作品2を残した。初期作品がコレッリの影響を示しているのに対して、後期の作品は、様式的にむしろヴィヴァルディに近い(Wiki)

31kctmghe2l_sl500_aa300_確かに、聴き覚えのあるヴィヴァルディの旋律、明るくももの悲しいはかなさと、気高さの背中合わせが全編に絡む。弦楽器の音色は、秋が似合う。

秋と言えば、佐賀平野で毎年開催されるバルーン大会に家族で行ったその帰り道、陽光に映える鮮やかな色に目が止まった。

Photo 農家の庭先にあるビニールハウスには夥しい干し柿が。干されてまだ間もない頃だろうが、果実の先端には果汁の雫が堪っていた。

Minolta-α9000+50mm/F1.4 Fuji-Velvia 1990年秋 佐賀・大和町

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