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2012年1月 3日 (火)

2012年正月三ヶ日の朝、母を訪ねる

年末年始休暇の間、母に会うことなく幾ばくかの後ろめたさを引きずっていたが、今朝ようやく訪ねることが出来た。

朝食と昼食の間、お茶の時間のようだった。入所者用の部屋から皆さんロビーにおられた中、母は定位置で相変わらずうつらうつらしていた。目は閉じているのに「お腹空いたー、ごはんまだ。ご飯が食べたいよー」とこれもいつもの口癖だ。

「朝食べたやない冨子さん、お昼のご飯はまだ炊けとらんとよー」と介護士さんは、私の母の名前(とみこ)に応えた。毎日のことの様子でこれは、自宅介護時も同じであった。

母の名前の冨はわかんむりの冨である。戸籍上も同じだが、往々にして富を使われがちで母はその都度「点のない冨のほうやから」と訂正を求めた。

介護士の方に新年の挨拶と日頃の感謝を伝えた。

「みーしゃんは元気ねぇ?」私の顔を見るなりそう尋ねた。みーしゃんとは母のすぐ上の姉であるが、数年前に他界している。「〇〇のおばさんはもう亡くなっとうとばい」と応えると今度は「あら、あたしの息子。あんたが一番可愛いと」と言った。会話のキャッチボールにはなっていないが、わたしにはこれで十分である。生きていて生の声と顔が見れることが大事なのだ。

持参したデジ一眼で写真とハイビジョンの動画を併せて撮った。すべてが記録である。帰宅後PCにコピーしたとき、昨年の正月に自宅で撮った動画と見比べて顔の表情が幾分変わったように思えた。母の一挙手一投足を、記憶と記録で残しておきたい、これが今の私の偽りの無い気持ちである。

春の日差しの暖かさが待ち遠しい、お正月の一日であった。

Photo

2003年春、佐賀・牛尾梅林にて

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